高血圧

分類 目標


~高血圧治療ガイドライン2014を中心に~

ポイント
・本邦の高血圧者数は、推定約4300万人。
・血圧が高くなるほど、全心血管病、脳卒中、心筋梗塞、慢性腎臓病などの罹患・死亡リスクは高くなる。
・本邦における高血圧に起因する死亡者数は年間約10万人と推定され、喫煙に次いで多い。
・心血管病死亡の約50%、脳卒中罹患の50%以上が、至適血圧を超える血圧高値に起因するものと推定される。
・血圧指標の中では収縮期血圧が心血管病リスクをより強く予測し、他の危険因子の合併により心血管病リスクはさらに高くなる。
・本邦の食塩摂取量は依然として多く、食塩摂取量を減らすことは国民の血圧水準を低下させるうえで重要である。また肥満に伴う高血圧が増加している。
・健康日本21(第2次)では、食生活・身体活動・飲酒などの対策推進により、国民の収縮期血圧平均値を10年間で4mmHg低下させることを目標としている。
 これにより脳卒中死亡数が年間約1万人、冠動脈疾患死亡数が年間約5千人減少すると推計される。

高血圧とは
血圧とは、心臓のポンプ作用により送り出された血液が血管を押すときの圧力です。高齢になると動脈硬化により動脈が硬くなるので、 心臓収縮時の動脈の柔軟性(ふくらみ)が少なくなりの血圧は上がります。高血圧とは、血圧の値が収縮期血圧/拡張期血圧のどちらか一方、 あるいは両方が140/90mmHg 以上になる病気で、そのままにしておくと脳卒中や心臓病、腎臓病などを引き起こします。日本では約4300万人の患者さんがいると推測されます。そのうち約900万人の患者さんが診察を受けており、残り3400万人のなかには、高血圧を放置している人や気づいていない人も含まれます注意が必要です。

症状
高血圧は、サイレントキラーといわれるように、自覚症状はほとんど現れません。動脈硬化が進行して引き起こされる脳卒中、心筋梗塞や腎臓病などの重大な病気になってから高血圧に気づくことも多く注意が必要です。

診断
血圧を測定します。高血圧の判定では、診察室血圧よりも家庭血圧に基づく方が優先されます。ガイドラインでは、診察室で測った血圧が、収縮期血圧/拡張期血圧のどちらか一方、あるいは両方が140/90mmHg 以上であれば、高血圧と診断されます(家庭血圧値では135/85mmHg 以上を高血圧とします)。


日本高血圧治療学会
 高血圧治療ガイドライン2014
 一般向け『高血圧治療ガイドライン』解説冊子 「高血圧の話」
 家庭で血圧を測定しましょう